COLUMN

ポストCookie時代のターゲティング広告〜IP Geolocationによる広告配信〜

  • AdTech

近年、従来の広告配信で利用されてきたCookie情報や広告識別子が規制される動きが広まっています。

この記事ではどこどこadにおける広告配信の仕組みを説明します。

サードパーティCookie利用の規制

一般的なターゲティング広告の多くは、サードパーティCookieを活用しています。

しかし、欧州一般データ保護規則(GDPR)やカリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)など各国で続々とプライバシーの規制に関する法令が制定され、世界的にプライバシーに対する考え方が厳しくなってきました。 この流れを受け、Apple社SafariのITP(Intelligent Tracking Prevention)や Google社Chromeで2023年にサードパーティCookieを廃止するなど、Webブラウザで大きなシェアを持つ2社がサイトトラッキングやCookieに関する制限を強化しています。

国内でも2022年4月施行の個人情報保護法改正により、サードパーティCookie利用が制限される予定になっています。

IP Geolocationを使用した広告配信

どこどこadではサードパーティCookieに依存しない、IP Geolocationを使用したターゲティング広告をご提供しています。

DSP配信の仕組み

どこどこadは広告主の為のプラットフォームを提供するDSP(Demand-Side Platform)サービスになります。

DSPに対して、広告枠を提供する媒体(ウェブサイト)側のプラットフォームであるSSP(Supply Side Platform)が存在します。

両者の間でRTB(Real Time Bidding)という入札のオークションが瞬時に行われることでウェブサイトへ広告が配信されます。

下図は、ウェブサイトのアクセスから広告が表示されるまでの流れを簡単に表したものです。
SSPはアクセスの発生に応じて複数のDSPに入札を呼びかけます。DSPが入札を行い、SSPはその中で最も広告収益が大きくなる広告(図ではB)を表示します。

IPアドレスで広告配信を行う

SSPからのリクエストには、アクセスしてきた人を識別するユーザーID(Cookie)やIPアドレス、利用しているブラウザ、OS、広告の掲載先ドメイン、広告枠ID、広告サイズなどの情報が含まれています。

この中でどこどこadでは主にIPアドレスを利用してどのターゲティングで入札を行うか判断しています。

どこどこadは弊社の製品であるIP Geolocationデータベース「SURFPOINT」と接続し、SSPよりリクエストがあった際にIPアドレスに紐づいた属性情報を取得します。

IPアドレスの持つ属性情報と条件が合致する配信設定のあるターゲティングをどこどこadの入稿情報から選び、RTBでの入札を行っています。

「面」へ広くリーチできるターゲティング

IPアドレスによるターゲティング広告のメリットは規制の影響を受けないだけではありません。

Cookieベースでのオーディエンスターゲティングで特定できるのは、良くも悪くも個々のブラウザ単位です。いわば、膨大なインターネットユーザの中の「点」を集める技術です。これでは、ターゲットにしたい「面」にはリーチできません。IPアドレスベースでのターゲティングでは、ターゲット層とのズレが無ければ同じIPアドレスを用いているユーザ、つまり「面」に広くリーチできるのです。

株式会社電制様では、BtoBターゲティングで医療機関に関連する業種を選択し配信いただいています。
条件にマッチする企業へアプローチすることで、問い合わせ件数の増加などに繋がっているそうです。

株式会社電制様への活用事例インタビュー記事はこちら

まとめ

IP Geolocationによるターゲティング広告はポストCookie時代における広告配信の手段のひとつとなり得ます。

ご利用のご検討、ご相談など下記よりお問い合わせください。

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